大使館からのお知らせ(第9回海外邦人安全対策連絡協議会報告)
平成21年10月22日
在ラオス日本国大使館
10月16日、当館において第9回海外邦人安全対策連絡協議会が開催されましたので、その内容につきご連絡いたします。皆様の安全のためにご活用頂ければ幸甚です。
1.最新の治安情勢
(1)大規模なテロや暴動等が発生する危険性がある状態にはないが、一般犯罪の増加が顕著である。2009年度上半期の犯罪発生件数は、ラオス全国で1500件を超え、身柄を拘束された容疑者は1200名を超えたとの報道がある。これらの事件の7割以上がビエンチャン特別市で発生している。特に、殺人、強盗、強姦等の凶悪犯罪事件が多く発生しているので注意を要する。この他、邦人が置き引き、ひったくり、睡眠薬強盗等の被害に遭うケースも当館を含めた東南アジア各国在外公館に報告されている。
こうした事件に巻き込まれないための対策としては、目立たない、バック等は車道の反対側にかける、貴重品の管理を厳重にすること等が重要。
(2)本年1月から8月までのビエンチャン特別市における交通事故件数は1220件を数え、交通事故死亡者は131名となっている(当館手集計)。交通量は日に日にその量を増しており、特に朝夕の時間帯は秩序の保たれない交通渋滞が至るところで発生している。また、東南アジア競技大会(SEAゲーム)開催期間中、ビエンチャン特別市内の至るところで大渋滞が予想される。
無免許で運転している者も多数いると言われており、最近の報道では、交通事故当事者の9割が飲酒運転であると報じられており、道路の無秩序化は深刻な状況になっていると言える。
交通事故対策として、自動車保険には必ず加入する、交通量の集中する時間帯や場所を避けて運転する、夜間や降雨時等の視界が狭まる時の運転には特に気をつける、飲酒運転は絶対にしない等が重要。また、ラオスでは車両が歩道を走行することもあるので、歩道走行時にも十分注意する。
(3)SEAゲーム及びビエンチャン特別市遷都450周年記念行事が予定されていることもあり、ラオス治安当局は、治安対策を強化しているが、中には常識を越えた取り締まりが行われているとの報告を受けている。特に、警察官が旅券や運転免許証等の提示を求めた後、適切な説明をすることなく、そのまま持ち去ってしまうケースもあるので、そのような場合は、絶対に旅券等を持ち去られないよう注意する。
また、治安強化の一環として、警察官が住宅街を見回り、居住者の調査を行っている模様であるが、ラオスにおいては、家主が居住者に係わる情報を村長に届け出る義務があるので、このような調査のために警察官が自宅を訪れた場合は、右を理由に、後日家主を通じて調査を行うよう伝えることが適当である。また、最近、ニセ警察官による犯罪も報告されているところ、相手の身分証明書等の提示を求める等、相手が本物の警察官であるか確認することや安易に自宅に入れないことが重要である。
(4)ナンプー周辺の外国人が多く集まるレストランやバー、モーニング市場及びグアディン市場に隣接しているバスターミナル等で外国人を狙った犯罪が多発しているとの報告を受けているので、こうした地域では警戒が必要。
2.新型インフルエンザについて
(1)世界およびラオスにおける新型および鳥インフルエンザの状況
ラオスにおける新型インフルエンザは6月16日に初症例が確認されて以降、9月16日現在の256名の発症者数(うち2名の死亡者)が報告されている。8月中旬以降、ラオス国内のコミュニティーレベル感染の増加に伴い、重症や集団発生などの特別な症例を除き個々の症例に対する確定診断は行っていない。また、感染者に対しては全員隔離入院から軽症者は自宅療養へと方針が変更された。鳥インフルエンザに関しては、ラオスでは本年2月に家禽類へ発生した以降確認されていない。
(2)新型インフルエンザへの対策、予防
新型インフルエンザ感染者は多くは軽症で回復しているが、感染すると重症化しやすい高リスクの方が存在する。高リストの方とは、妊婦、喘息などの慢性呼吸器疾患のある方、心臓病のある方、糖尿病のある方、慢性腎不全のある方、ステロイド内服などで免疫が低下している方、乳幼児、高齢者などである。高リスクの対象者は特に感染予防に注意し、インフルエンザ様症状があれば医療機関を受診する。周囲も高リスクの方に感染させないように配慮する。在宅療養を行う場合には、患者本人の安静療養とともに患者以外に感染させない配慮も重要である。予防では手洗いの励行が重要であり、その他人混みは避ける、うがい、適切なマスクの着用などを行う。新型インフルエンザ予防接種に関しては、当地での接種時期は現時点で未定である。
3.デング熱について
ビエンチャン特別市では、本年度は1974名(うち5名死亡)が報告されており、今後増加する可能性があるため注意が必要である。症状は、発熱、頭痛、発疹などが主であるが、中には出血傾向が出現するデング出血熱や血圧が低下するデングショック症候群など重症型となり、適切な治療をしないと死亡することがあるため注意が必要である。予防に関しては、特別な予防薬やワクチンはなく、蚊に刺されないことが最も重要である。媒介するネッタイシマカは昼間行動し屋内にいる可能性が高く、蚊にさされないために蚊取り線香や電気蚊取り器の使用、防虫スプレー、長袖、長ズボンの着用などを考慮する。また、住居周囲に水たまりなど蚊を発生させるような環境を作らないことが重要である。
4.領事班からのお知らせ
当館では、在留邦人(在留届を提出している世帯の筆頭者)に対して、「大使館からのお知らせメール」として、主に新型インフルエンザ等の感染症情報、当地治安・安全情報、大規模事件や自然災害の発生、領事情報等、ラオスにおいて生活するにあたり重要と思われる情報をEメールで配信しているが、現在大使館で管理している在留邦人の方々のEメール・アドレスは、外務省本省で運用しているEメール配信サービス専用のシステムに移行し、右システムからこの「大使館からのお知らせメール」を配信する予定である。
これまでは、在留届に記載されている筆頭者のEメール・アドレスのみを「大使館からのお知らせメール」のメーリング・リストに登録していたが、今回のシステムに移行によって、在留届に記載されているEメール・アドレス以外のアドレスも登録できるよになる予定。自宅と職場、それに家族のEメール・アドレス等、一世帯で複数のEメール・アドレスを登録することができることになる。Eメール・アドレスの登録は、当館ホームページから可能になる予定。