在ラオス日本国大使館
タイにおける洪水被害(渡航情報の引き上げ及び感染症への注意)
現在、タイ北部・中部およびバンコク都において洪水による被害が深刻化しておりますが、これを受けて、今般、在タイ日本国大使館は、タイに対する渡航情報(危険情報)を引き上げると共に、洪水時に起こりうる感染症に注意するよう呼びかけていますので、お知らせします。洪水の被害が深刻化している首都バンコク、アユタヤ県、パトゥムタニ県、ノンタブリー県、ナコンパトム県及びサムットサコン県への渡航については、延期をお勧めしますが、緊急の目的・業務の必要などやむをえない事情で渡航される方は、渡航予定地域の洪水状況の推移に十分な注意を払いつつ、洪水被害に巻き込まれることのないよう適切な安全対策を講じてください。
なお、在タイ大使館は、今回の洪水に関する情報を含め、現地の最新の渡航・安全情報をEメールで配信しており、以下より、メール・アドレスを簡単に登録することができます。
http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/news/mz.htm
- タイに対する渡航情報(危険情報)の引き上げについて
(2011年10月27日現在)
- 首都バンコク
首都バンコクの危険情報を「渡航の延期をお勧めします。」に引き上げましたので、緊急の目的・業務の必要などやむをえない事情で渡航される方は、渡航予定地域の洪水状況の推移に十分な注意を払いつつ、洪水被害に巻き込まれることのないよう適切な安全対策を講じてください。また、今後、邦人の多数居住する都内中心部においても冠水・浸水が生じるおそれが高まっていますので、既に滞在中の方は、各種水害(停電・断水を含む)に備えて備蓄を進めるなど具体的な安全対策を講じて自らの安全確保に努めてください。更に、都内中心部で冠水・浸水の被害が拡大した場合には、停電・断水、道路の寸断、公共交通機関の麻痺、衛生面などで大きな支障が生じるおそれがありますので、洪水状況の推移・見通しに十分な注意を払いつつ、事情が許す限り、早めに国外への出国を含め安全な場所の確保若しくは安全な場所への移動を検討してください。 - アユタヤ県、パトゥムタニ県、ノンタブリー県、ナコンパトム県及びサムットサコン県同地域の危険情報を「渡航の延期をお勧めします。」に引き上げましたので、緊急の目的・業務の必要などやむをえない事情で渡航される方は、渡航予定地域の洪水状況の推移に十分な注意を払いつつ、洪水被害に巻き込まれることのないよう適切な安全対策を講じてください。また、既に滞在されている方は、洪水状況の推移・見通しに十分な注意を払いつつ、事情が許す限り、早めに国外への出国を含め安全な場所の確保若しくは安全な場所への移動を検討してください。
- 首都バンコク
- 洪水発生時に起こりうる感染症についての注意喚起
(2011年10月28日現在)
氾濫した水域の水質は、ガソリン等の油、生活排水、さらには糞尿等により汚染されている可能性があり、感染症等を発するおそれがあります。現在のところ洪水による特定の感染症の流行の報告はありませんが、念のため以下の感染症に注意するとともに、やむを得ない場合を除き、氾濫した浸水域への立ち入り・接近は避けるようにしてください。1.汚水の経口感染によるもの
(1)起こりうる感染症:コレラ、A型肝炎、腸チフス等
(2)予防策:手洗いを励行し、飲食物の摂取には十分注意してください。飲料にはできる限りボトル水等を利用してください。
2.汚水の皮膚の傷口や粘膜等からの感染によるもの
(1)起こりうる感染症:レプトスピラ症(※下記参照)、結膜炎、破傷風等
(2)予防策:不必要に水の中に入ることなく、皮膚等が汚水に触れた場合は清潔な水で十分に洗い流してください。破傷風は釘などを踏んだ際の刺し傷で感染の危険があるので、ワクチンを接種しておくことをすすめます。
3.蚊の発生増加によるもの
(1)起こりうる感染症:デング熱、マラリア等
(2)予防策:特に洪水の水がひいた後には大量発生が予想されますので、蚊の対策が必要です。
4.その他
(1)起こりうる感染症:インフルエンザ等
(2)予防策:長期化して疲労が蓄積すると免疫力の低下により様々な感染症にかかりやすくなります。栄養と休養を十分に取るよう心がけてください。
(※)レプトスピラ症:病原体はドブネズミなどの動物の尿中に存在し、汚水に触れることで皮膚の傷口等から感染します。潜伏期間は5~14日間で、症状は、発熱、頭痛等の風邪症状に似た軽症型から、黄疸、出血等多彩な症状を示す重症型まであります。治療には一部の抗生物質が有効なので、正しく診断される必要があります。なお、タイ全体では例年数千人の患者発生数があります。詳細は以下の国立感染症研究所(日本語)のウェブサイトを参照してください。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_012/k03_012.html
厚生労働省検疫所FORTH(日本語)
http://www.forth.go.jp/topics/2011/10181635.html
WHO世界保健機関(英語)
http://www.who.int/hac/techguidance/ems/flood_cds/en/
在タイ日本国大使館
○領事部
電話:(66-2)207-8502、(66-2)696-3002(邦人援護)
FAX :(66-2)207-8511
○経済部(日本企業支援センター、夜間は上記連絡先に願います)
電話:(66-2)207-8595
FAX :(66-2)207-8517
○日本大使館ホーム・ページ
「タイ洪水被害関連情報」
http://www.th.emb-japan.go.jp/
○Twitterを開始いたしましたので、こちらも参照してください。
http://twitter.com/#!/japanEmb_Thai