草の根・人間の安全保障無償資金協力・贈与契約署名式
平成26年11月5日
小・中学校の建設及び拡張プロジェクト(2014年度前半)
11月5日,教育・スポーツ省において,岸野博之駐ラオス大使と4県の県及び郡教育・スポーツ局長との間で贈与契約の署名が行なわれました。ラオス側からはセンドゥアン・ラチャンタヴォン教育・スポーツ副大臣他が署名式に立ち会いました。

初めのプロジェクトは,チャンパサック県にあるノーンホイ中学校の拡張です。同校は,中高一貫校へ移行中で教室が不足しているため,新しく校舎2棟が建設されます。
2件目のプロジェクトは,アタプー県にあるサプアン中学校の建設です。同校には校舎が無く,小学校の旧校舎を使用し運営されているため,新しい校舎の建設が喫緊の課題となっています。
3件目及び4件目のプロジェクトは,フアパン県フアムアン郡にあるラーンシアン中学校とシェンクワン県ペーク郡にあるプーケン小学校の拡張プロジェクトです。現在,両校の校舎は2教室のみで運営されているため,教室は過密であり,学生は負担を強いられています。
これらのプロジェクトによって,4~6教室と,職員室から成る新校舎,及びトイレ等が新たに建設され,合計1,300人以上の生徒の就学環境が改善されます。
また,岸野大使はスピーチの中で,草の根無償資金協力の本旨は,地域の人々の利益のために実施される事業である旨を述べました。
日本政府は,基礎教育の改善に努めるラオス政府の取り組みを長年にわたって支援してきています。1989年から,草の根・人間の安全保障無償資金協力によって,小学校166件,中学校35件,生徒寮13件を含む計452のプロジェクトを実施しました。