日本NGO連携無償資金協力・贈与契約署名式

平成20年7月15日

ラオス・サラワン県における少数民族の子どもを中心とした初等教育改善事業

日本国政府は、日本の社団法人・シャンティ国際ボランティア会(SVA)による「ラオス・サラワン県における少数民族の子どもを中心とした初等教育改善事業」に対して、日本NGO連携無償資金協力を通じて総額127,175米ドルの支援を行いました。7月15日、在ラオス日本大使館で署名式が行われ、宮下正明駐ラオス大使と、川村仁SVAラオス事務所代表との間で贈与契約の署名が行われました。



ラオス南部に位置するサラワン県では様々な少数民族が生活していますが、彼らの多くは公用語であるラオ語ではなく、それぞれ独自の言語を使用しています。しかし、小学校教員はラオ語を主な使用言語としているため、ラオ語を理解できない少数民族の子どもたちと意思疎通が難しく、その結果、就学率の低下や落第率の増加等の問題が起きています。

この事業は、約100冊のラオス語絵本を収納した「移動図書箱」を対象地域の小学校に配布し、また、教員に対して図書の管理・絵本の読み聞かせ・読書推進等に係る研修を行うものです。

本事業を支援することにより、実施地域の基礎教育の質の向上を図ります。