令和2年秋の外国人叙勲 (ラオス関係者への叙勲)

令和2年11月3日
11月3日、日本政府は令和2年秋の外国人叙勲受章者を発表し、この中で日本・ラオス関係の友好親善に長年貢献されてきた下記2名に叙勲することが公表されました。詳細は以下のとおりです。
 
(1)センドゥアン・ラーチャンタブーン(Sengdeuane LACHANTHABOUNE)教育スポーツ大臣兼ラオス日本友好協会会長・国籍:ラオス
・性別:女性
・賞賜:旭日重光章
・功績:教育及びスポーツ分野における日本・ラオス間の関係強化に寄与
 
センドゥアン大臣は、長年にわたり日ラオス間の友好関係の促進のために寄与されてきました。
教育分野では、同大臣の力強いサポートにより、2015年にラオスの公立中等教育機関において初の日本語教育が導入されたほか、2017年には国立サワンナケート大学における日本語学科の開設が実現しました。これにより、2015年からの3年間で、ラオスにおける日本語学習者数は約2倍に増加しました。
スポーツ分野では、ラオス・オリンピック委員会委員長兼ラオス・パラリンピック委員会委員長として、ラオスにおける東京五輪の機運醸成、ラオス人選手の育成、ホストタウン交流に尽力され、日ラオス間のスポーツ交流の促進に貢献されました。
さらには、ラオス日本友好協会会長として、両国間の様々な行事に御出席いただいているほか、埼玉ラオス友好協会を始めとする、ラオスと親交の深い我が国の関係者とも継続的に交流いただいています。
 
(2)チャンタソン・インタヴォン(Chanthasone INTHAVONG)ラオスのこども代表・国籍:ラオス
・性別:女性
・賞賜:旭日双光章
・功績:日本・ラオス間の友好親善及び日本の外交官等に対するラオス語教育に寄与
 
 チャンタソン氏は、1974年に国費留学生として日本に留学されました。以来、ラオスと日本を行き来しながら、両国の架け橋として文化交流において多大なる貢献を続けてこられました。
同氏は、1982年に日本で特定非営利活動法人「ラオスのこども」を設立し、これまでラオス全土に学校図書室や地域文庫を設立し、ラオスでの読書推進運動の第一人者として活躍されています。同活動を通じ、日本語及びラオス語の図書の普及や日本文化の発信にも大いに寄与されています。
また、1998年にJICAの草の根技術協力により設立された首都ビエンチャン郊外の「ホアイホン職業訓練センター」の代表を設立時から20年以上にわたり務めているほか、日本式の教育を取り入れたホアンカオ保育園・幼稚園・小学校(首都ビエンチャン)を経営し、ラオスにおける日本語・日本文化の普及及び日ラオス間の青少年交流促進活動に積極的に取り組んでおられます。
 このほか、同氏は、日本留学中から、我が国外務省の研修所にて日ラオス語通訳講師を20年以上務め、10名以上のラオス語専門外交官を輩出するなど、我が国のラオス語人材の育成に多大なる貢献をされました。