令和5年秋の外国人叙勲

令和5年11月3日
令和5年秋の外国人叙勲
 アルンケオ・キティクン元首相府付大臣の旭日重光章受章
 
2023年11月3日、日本政府は令和5年秋の外国人叙勲受賞者を発表し、この中でアルンケオ・キティクン元首相府付大臣への叙勲が公表されました。アルンケオ氏は日本・ラオス間の関係強化及び友好親善に寄与した功績が認められ、この度、旭日重光章を受章されることとなりました。

アルンケオ氏は長年に亘って国連外交を手がけた後、2007年から2011年にトンルン副首相兼外相(当時)の補佐官を務められました。同副首相兼外相の下でアルンケオ氏は、日本人に対する査証免除や日ラオス投資協定を始めとした数々の象徴的な協力枠組みの実現に向けて国内関係部局の調整に尽力されました。これらの取組みが実を結び、ラオスを訪問する日本人観光客の増加や進出日系企業の増加を通じて、両国の人的交流や経済関係が大きく発展しました。

2011年から2016年には、日ラオス二国間関係を担当する外務副大臣として、計20件以上に及ぶ活発な両国要人往来を力強く支えられました。また、前回ラオスがASEAN議長国を務めた2016年には、ラオスのASEAN高級実務者会合(SOM)リーダーとして、高い外交手腕と日本への深い理解によってASEAN関連首脳声明案を取りまとめ、両国関係及び日ASEAN協力の強化に寄与されました。

さらに同氏は、2016年から2020年まで首相府付大臣を務められました。2016年のトンルン首相(当時)の初訪日を始めとした5度の訪日に際し、アルンケオ氏は首相を補佐してラオス政府内の連携・調整を行い、各訪日を成功に導きました。また、同年の岸田外務大臣(当時)のラオス訪問に際しても、岸田大臣のラオス政府要人との会談実現に向けた調整を行い、訪問日程を充実したものにすることに寄与し、両国関係強化に多大な貢献をされました。